企業型DCとiDeCoの違いと選び方|会社員向け
📅 この記事は 2026年6月時点の情報をもとにしています(最終更新日に連動)
📖 もくじ▼

「会社の確定拠出年金(企業型DC)とiDeCo、両方やるべき?」——会社員ならではの悩みですよね。
老後資金づくりの制度には、会社が用意する「企業型DC」と、自分で入る「iDeCo(イデコ)」があります。
どちらを優先すべきか、会社員目線で整理します。
- 企業型DCは会社が掛金を出してくれる。運営管理機関は会社が選定。あるなら、まず活用するのが基本
- iDeCoは自分で加入・掛金も自分。運営管理機関や商品を自分で選べる自由度が魅力(手数料も自分で比較)
- 2022年10月で併用しやすくなり、2024年12月でiDeCoの掛けられる上限も拡大(DB=確定給付企業年金がある会社員等は月1.2万→2.0万)。どちらも原則60歳まで引き出せない点に注意(手数料・上限の細かい条件は本文の「くわしく」へ)
企業型DCとiDeCoの違い
結論:会社に「企業型DC」があればまず活用、なければ「iDeCo」、足りなければ両方使う。まずは大きな違いを表でざっくり——
| 項目 | 会社の年金 企業型DC | 自分の年金 iDeCo |
|---|---|---|
| 掛金を出す人 | 会社 | 自分 |
| 金融機関を選ぶ | 会社 | 自分 |
| 掛けられる上限/月 | 最大5.5万円 | 2.0〜2.3万円(会社員) |
| 引き出し | 60歳から | 60歳から |
📊 表は大枠だけ。手数料・上限の細かい条件・マッチング拠出・受給開始のルールは、下の「▶ くわしく」を開くと全部見られます(急ぐ人は読まなくてOK)。
🔍 くわしく:手数料・掛けられる上限の細目・マッチング拠出・受給開始ルール
- 掛金:企業型DCは会社が拠出(自身もマッチング拠出可の会社あり)。iDeCoは自分で拠出
- 手数料:企業型DCは会社負担が多い。iDeCoは口座管理料 月最低171円〜(国民年金基金連合会105円+事務委託機関66円)+運営管理機関手数料(SBI/楽天/松井等は0円)
- 掛けられる上限(細目):企業型DCは規約により異なる(月最大5.5万円・DBあり場合は2.75万)。iDeCoは会社員(DB等あり/公務員):月2.0万円・(企業年金なし):月2.3万円・第3号:月2.3万円・自営業:月6.8万円(2024年12月改正で旧月1.2万→2.0万に拡大)
- マッチング拠出(自分の掛金を上乗せする仕組み):企業型DCにあれば自身も上乗せ可・iDeCo併用不可(2024年12月以降、会社規約によりマッチング拠出かiDeCo併用かを加入者選択できる場合あり)
- 受給開始:両方60-75歳・通算加入者等期間10年以上必要(満たないと受給年齢繰下げ)・原則60歳から引き出し
- 事業主証明書:企業型DCは不要。iDeCoは2024年12月廃止済み(個人払込ならネット完結・事業主払込のみ勤務先記入要)
会社に企業型DCがあるならまず活用
勤め先に企業型DCがあるなら、まずはそれを活用するのが基本です。会社が掛金を出してくれるうえ、口座の手数料も会社負担のことが多いから。さらに自分で上乗せできる「マッチング拠出(自分の掛金を上乗せする仕組み)」の制度がある会社なら、それも検討しましょう。
※重要:マッチング拠出とiDeCoは原則併用不可(2024年12月改正以降、会社規約によっては「マッチング拠出かiDeCo併用か」を加入者が選択できるようになりました。会社の規約・人事に確認を)。出典:政府広報オンライン
iDeCoは自由度が魅力
勤め先に企業型DCがない人は、iDeCoが選択肢。金融機関も運用商品も自分で選べるので、手数料の安いところ・低コストのインデックスを選べる自由度があります。その分、自分で比較・手続きする手間はかかります。
併用という選択肢
結論:会社の制度だけでは物足りない人は、iDeCoを上乗せできます。
2022年10月のルール改正で、企業型DCに入っている人もiDeCoを併用しやすくなり、さらに2024年12月改正でiDeCo拠出上限が月1.2万→月2.0万円に拡大(DB等の企業年金あり会社員・公務員)。事業主証明書も2024/12廃止で個人払込ならネット完結。会社の制度だけでは物足りない人は、iDeCoを上乗せする方法もあります(会社の規約・iDeCo+企業年金合計が月5.5万円以内の制約あり)。
📌 出口戦略の注意点(10年ルール・2026年1月施行):iDeCo一時金を先に受取り、退職金を後で受取る場合、2026年1月以降の退職金は10年以上空けないと退職所得控除が重複調整される(旧5年ルール→10年ルール)。詳細はiDeCo出口戦略ロードマップへ。
NISAとの優先順位はiDeCo vs NISA 優先順位もあわせてどうぞ。
子育て世帯の注意点:引き出せない
どちらも原則60歳まで引き出せません。教育費など途中で必要になるお金は、引き出せるNISAや預金で確保したうえで、老後資金として無理のない範囲で使うのが安心です。
まとめ
会社に企業型DCがあればまず活用、なければiDeCo、足りなければ併用。いずれも60歳まで引き出せない点をふまえ、家計全体のバランスで決めましょう。
- 年金制度の基礎:日本年金機構
- 確定拠出年金・財産形成:厚生労働省
- 新NISA・資産形成:金融庁「NISA特設ウェブサイト」