保険の選び方完全ガイド|必須3つ・推奨1つ・不要3つ
📅 この記事は 2026年6月時点の情報をもとにしています(最終更新日に連動)
📖 もくじ▼

どうも、ちちまるです。今日は子育て世帯が一番モヤモヤする「保険、何にいくら入ればいいの?」に判断軸で答えます。我が家の月約3,800円ポートフォリオも公開します。
- 保険の本質は「貯蓄で対応できない大損害」だけカバー。「ちょっとした出費」は貯蓄でカバーが鉄則
- 必須3つ:生命保険(収入保障型)・火災保険・自転車保険(または個人賠償特約)/推奨1つ:個人賠償責任保険
- 不要3つ(特定の形状のみ):貯蓄型医療保険/がん保険の単独加入/学資保険(NISAで代替可)

保険は「知らないと損」より「知らないと払い過ぎる」の方が現実的なリスク。判断軸を持って選ぶことが家計改善の即効薬です。
💡 保険って?ひと言でいうと「みんなで少額ずつ出し合って、大損害に遭った人を助ける仕組み」。この“大損害を助け合う”性質こそ、保険選びの判断軸の土台になります。
📊 グラフの読み方:左上(低確率×大損害)が必須加入の領域。右下(高確率×小損害)は通常の医療費・小破損など、健康保険+貯蓄でカバーできる領域です。
📖 保険用語ミニ解説(初心者向け):
- 収入保障保険:契約者が亡くなった月から毎月一定額(例:月15万円)を遺族が受け取る掛け捨て型
- 終身保険:一生涯保障が続く保険。貯蓄性あるが保険料は高め
- 掛け捨て:保険期間が終わると返戻金ゼロ(その分保険料が安い)
- 特約:メイン保険に「追加でつける小さな保険」(個人賠償特約・自転車保険特約等)
必須3つ|「貯蓄で耐えられない」リスクだけ保険でカバー
🛡 ①生命保険(収入保障型)
大黒柱の死亡で家族の生活費が長期間不足するリスク。貯蓄で対応不可能
収入保障保険(掛け捨て)。終身保険は不要
子1人につき2,000〜3,000万円が目安
30代男性で月2,000〜4,000円
🏠 ②火災保険
家を全焼/全壊した場合、数千万円の再建費。貯蓄不可能
建物(持ち家)の補償は必須(再建費は貯蓄不可)。家財の補償は貯蓄カバーも可。賃貸は契約上の加入義務+借家人賠償責任が要点
水災・地震は別オプション。地域リスクで判断
戸建て月1,500〜3,000円・賃貸月500〜1,000円
🚴 ③自転車保険(or 個人賠償特約)
子どもが歩行者に大ケガをさせた場合、賠償額が約9,500万円(1億円近い)の高額判例あり(神戸地裁2013年)
個人賠償責任保険(特約)で代用可。自動車保険・火災保険に付帯できる
特約なら月100〜300円程度。義務化都道府県増加中
💡 「家財保険」は必須?──ちちまるの判断軸:家具・家電の買い直し(数十万円〜)は貯蓄でカバーできる範囲なので、僕は家財の補償そのものは必須とは考えていません。火災保険を必須に挙げる理由は、持ち家の建物(数千万円)と賃貸の借家人賠償責任(火事などで大家に与える高額損害)という「貯蓄で耐えられない大損害」の部分。賃貸は契約で家財保険の加入が条件のことも多いですが、家財の補償額は最小限にして残りは貯蓄で、という考え方もアリ。ただし借家人賠償の限度額(1,000万〜2,000万円級)は確保を(火災時の大家への賠償は貯蓄で耐えられない大損害のため)。
💡 賃貸の火災保険をもっと詳しく:家財・借家人賠償・個人賠償の3点セットの選び方や地震保険の付け方は、賃貸の火災・地震保険、必要最低限の選び方で実額つきで解説しています。
本人の死亡保障は原則不要(収入がないため遺族の生活費補填も不要)。ただし「葬儀費用200万円程度」をカバーする小さな終身保険1本だけ持つ家庭もあり。判断は家族で要相談。
推奨1つ|個人賠償責任保険は特約で安価
上記③に書いたとおり、個人賠償責任保険は「自転車事故」だけでなく「子どもが他人のモノを壊す」「ベランダから落とした植木鉢で人をケガさせる」など、日常の第三者への賠償をカバーします。
火災保険・自動車保険の特約として月100〜300円で付帯できるので、これだけは必ず1つは契約しておくのが鉄則。家族全員が同じ世帯であれば1契約でカバーできます。
不要3つ|「貯蓄+健康保険でカバー可能」な領域
⚠️ ①貯蓄型医療保険・終身医療保険(再考推奨)
日本の高額療養費制度で月の自己負担に上限がある(年収430万=区分ウなら、高額な月でも実質月約8.7万円。2026年8月の改定後は約9.3万円+年間上限約53万円も新設=この区分の目安)。付加給付(大企業の健保が上限を上乗せ返金。中小・自営の協会けんぽには無いことが多い)や自治体の医療費助成があれば、さらに小さくなる
100万円程度の医療費貯蓄+健康保険でほぼ全てカバー
⚠️ ②がん保険(家族歴がなければ再考推奨)
「がん家系」「重い既往歴」がなければ若年層の発症リスクは低い。費用対効果が薄い
高額療養費+貯蓄で対応。40代以降にリスクが上がってから再検討
⚠️ ③学資保険(NISA代替を検討推奨)
返戻率(払った保険料に対して戻る割合)は商品により約105〜120%超(払込期間・加入年齢で変動)。新NISAのインデックス投資(過去実績ベースの年率3〜5%想定)の方が期待リターンは大きい
NISA積立+契約者死亡時保障は収入保障保険でカバー(2本立てで学資保険機能を分解)
⚠️ 補足
「不要」は万人にとっての絶対不要ではなく、家族構成・健康状態・リスク許容度によります。「がん家系で不安」「貯蓄ゼロで医療費耐えられない」場合は加入合理性あり。判断軸は「貯蓄で耐えられないか?」に立ち返ること。
我が家の保険ポートフォリオ|月約3,800円
我が家(年収430万・夫婦+子2人・賃貸)の保険:
- 収入保障保険(夫):65歳まで月15万円受取・月3,200円
- 家財保険(賃貸用・5年契約):賃貸契約の加入条件のため最小限の補償500万円+借家人賠償で加入(家財そのものは貯蓄でカバー方針)・月約400円
- 個人賠償特約(火災保険に付帯):1億円補償・月約200円
- ※車両を所有していないため自動車保険なし。代わりに自転車事故対応として個人賠償特約を必須化
医療保険・がん保険・学資保険は加入なし。代わりに生活防衛資金 約240万円(片働きなので生活費1年分)+NISAでカバーする方針。詳しくは 生活防衛資金はいくら必要?我が家のリアルな目安 参照。
NG行動3つ|知らないと払い過ぎる保険
⚠️ 🚫 NG①:「外貨建て終身保険」を貯蓄目的で契約
為替リスク+手数料の二重コスト。「貯蓄なら預金 or NISA」「死亡保障なら収入保障」と機能を分けて契約するのが鉄則。
⚠️ 🚫 NG②:保険のプロ(営業)の「おすすめ」を鵜呑み
保険販売員は手数料の高い商品を勧めるインセンティブがあります。複数社からの独立系FP相談か、自分で判断軸を持つことが大事。
⚠️ 🚫 NG③:「保険=節税」を真に受ける
生命保険料控除は年最大12万円(所得控除)・節税効果は所得税率により年1〜3万円。これを目的に過剰契約すると保険料の方が遥かに大きくなります。
まとめ:「貯蓄で耐えられないリスクだけ保険でカバー」が最強
📝 この記事の要点
- 保険の本質は「貯蓄で対応できない大損害」だけカバー
- 必須3つ:生命保険(収入保障)・火災保険・自転車/個人賠償
- 推奨1つ:個人賠償責任保険(特約で月100〜300円)
- 不要3つ(一般的に):貯蓄型医療・がん単独・学資(NISAで代替可)
- 我が家の保険合計は月約3,800円。医療/がん/学資は加入せず貯蓄+NISA
- NG:外貨建て終身を貯蓄目的/営業の鵜呑み/節税目的の過剰契約
💡 FP相談は「判断軸を持ってから」が正解:保険は本記事のような基礎を押さえ、自分なりの判断軸ができてから独立系FP(複数社を比較できる立場)に相談すると、提案を正しく取捨選択できます。逆に、まっさらな状態で相談すると提案を鵜呑みにして「払い過ぎ」の原因に。まず軸、それからプロの活用です。
まず今入っている保険証券を全部出して、「医療・がん・学資」が含まれていないか確認してみてください。あれば「貯蓄で耐えられないリスクか?」の判断軸で見直し対象です。
- 高額療養費制度:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
- 自転車事故の高額賠償判例:国土交通省「交通安全対策」
- 生命保険文化センター:公益財団法人 生命保険文化センター
- 生命保険料控除:国税庁タックスアンサー No.1140
- 自転車保険義務化(自治体一覧):国土交通省「自転車活用推進」