投資信託の分配金あり・なしの選び方|複利で差
📅 この記事は 2026年7月時点の情報をもとにしています(最終更新日に連動)
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「分配金は受け取れたほうがお得そう」——実は資産を増やす時期は、逆のことが多いんです。
投資信託には、利益を定期的に「分配金」として払い出すタイプと、払い出さず内部で再投資するタイプがあります。
どちらを選ぶべきか、目的別に整理します。
- 資産を増やす時期は『なし(再投資型)』が基本。分配金を払い出さず内部で再投資するので、複利が効きやすい
- 『毎月分配型』は要注意。元本を取り崩して払う「タコ足配当」のことがあり、資産が減っていく場合がある
- 『あり』が向くのは取り崩し期。定期収入が欲しい老後などは、分配金ありも選択肢になる
サイフの中身で例えると——
- 「あり」=育てているサイフ(=あなたが投資した元手=元本)から定期的に「はい、お小遣い」とお金を抜き出して渡してくれるタイプ。もらえて嬉しいけど、サイフの中身(資産)はその分減る
- 「なし(再投資型)」=抜き出さずにサイフの中で増やし続けるタイプ。手元には来ないけど、雪だるま式にどんどん大きくなる
👉 お金を「増やす」時期は『なし』、「使う」時期は『あり』。たったこれだけです。理由を以下でやさしく解説します。
分配金『あり』『なし』の違い
2つのタイプの違いを整理します。
| タイプ | 利益の扱い | 向く人 |
|---|---|---|
| あり | 定期的に現金で受け取る | 定期収入が欲しい人 |
| なし(再投資型) | 内部で自動的に再投資 | 資産を増やしたい人 |
資産形成期は『なし(再投資型)』が基本
お金を増やす時期は、分配金を受け取らず再投資に回すほうが有利です。利益が利益を生む複利が効きやすく、長期ほど差が開きます。
100万円を投資して、1年で10万円の利益が出たとします。
- 「あり」:10万円を現金で受け取る(利益には約20%の税金がかかるので税引後 約8万円)。でも投資の元手は100万円のまま=翌年も100万円ベースでしか増えない
- 「なし(再投資)」:10万円を受け取らず投資に上乗せ=元手が110万円に。翌年は110万円ベースで増えるので、利益も大きくなる
この「増えた分も次の年に働いてくれる」のが複利。1年だと差はわずかでも、20年・30年と続けると数百万円の差になります。だから資産を増やす時期は『なし』が有利なんです。
🧮 自分の数字で試すなら:「20年・30年でどれくらい差がつくのか」は、毎月いくら積み立てるかで大きく変わります。当サイトの NISA積立シミュレーター(無料・金融庁の計算式準拠) に毎月の積立額・利回り・年数を入れるだけ。複利込みの将来の到達額がグラフで一目でわかります。
毎月分配型の落とし穴:タコ足配当
毎月分配金が出るタイプは一見お得ですが、運用がうまくいかない月は元本(最初に出したお金)を取り崩して分配金を払うことがあります。これがいわゆる「タコ足配当」。受け取った気になっても、自分のお金が戻ってきているだけ、という場合があるので注意です。
『あり』が向くのは取り崩し期
一方、リタイア後など「資産を取り崩して使う時期」には、分配金ありが定期収入として役立つこともあります。目的が「増やす」から「使う」に変わると、選び方も変わります。
配当を再投資する効果は配当再投資の威力でも詳しく図解しています。
オルカンなどは自動で再投資される
オルカンやS&P500などの定番インデックス投信の多くは、分配金を出さず利益を内部に留保する方針(その分が基準価額に反映されて値上がりする)。だから「ほったらかし」でも複利が効きます(課税口座では売るまで課税が先送りされ、NISAなら売却益も非課税です)。資産形成期はこの設計が相性◎です。
💡 次の一歩:分配金の方針が決まったら、非課税のNISAで実践を。NISA口座開設の手順(最短20分)はこちらです。
まとめ
増やす時期は『なし(再投資型)』、使う時期は『あり』が基本。毎月分配型のタコ足配当だけは避け、目的に合わせて選びましょう。
- 投資信託の基礎知識:投資信託協会
- 新NISAの制度概要:金融庁「NISA特設ウェブサイト」
- 指数・市場の学習:日本取引所グループ