複利を体感しろ。一度知れば貯金には戻れない
📅 この記事は 2026年6月時点の情報をもとにしています(最終更新日に連動)
📖 もくじ▼

連載「投資が変えるパパの人生」第2弾。今日は「複利を初めて体感した日」のことを書きます。教科書では知っていた言葉が、自分のお金で動き出した瞬間、世界の見え方が変わりました。
- 複利は「教科書知識」と「自分のお金で見る感覚」でまったく別物。1年半で初めて「お金が勝手に増える」を体感した
- 体感のきっかけは新NISAつみたて投資枠の右肩上がりグラフ。月3万円×1年半で元本54万→評価額62万(含み益+8万)という数字より「線が伸びる」感覚(含み益=まだ売っていない儲け)
- 一度この感覚を覚えると、貯金一辺倒には戻れない。買い物・転職・家族支出すべての判断軸が変わる
「複利(ふくり)」って言葉、学校で習いました。
「利息に利息がついて、元本が雪だるま式に増える」みたいな説明。
でも、6年前の僕にとっては、「ふーん」で終わる教科書の中の話でした。
銀行金利は当時0.001%。
100万円預けても1年で10円。
こんな世界で「複利」って言われても、ピンと来ない。
そんな僕が、自分のお金が勝手に増えていく感覚を初めて目の当たりにしたのは、新NISAのつみたて投資枠を始めて1年半経った頃。アプリを開いて含み益を見た瞬間、今でも忘れられない衝撃が走りました。
💡 NISAって?「収穫物に税金がかからない特別な畑」のような制度で、投資の利益にかかる約20%の税金がまるごと非課税。詳しくは 新NISA超入門ガイド で図解しています。
「お金って、本当に働くんや」
💡 含み益(ふくみえき)って?「まだ売っていないけど、今売れば手に入る利益」のこと。評価額が元本(自分が出したお金)を上回っている差額です。売って現金にするまでは数字が増えたり減ったりします。
この感覚を一度知ったら、もう貯金一辺倒には戻れない。今日はその話です。
1. 教科書の「複利」がピンと来なかった理由
📚 専門用語で迷ったら:マネー用語辞典(投資・投資信託)でまとめて確認できます(投資信託・オルカン・S&P500・信託報酬・複利など)。
学生時代、複利の計算式を授業でやりました。
元本 × (1 + 利率)^年数
数学的には理解した。テストでも解けた。
でも、現実の体感とは結びついていなかった。
理由はシンプル。
当時知っていた「金利」は、銀行預金の年0.001%だけだったから。
100万円を10年預けても、利息は約100円(しかも税引き前)。
複利の効果なんて、計算上ほぼゼロ。「お金が増える」感覚を体験する機会がなかったんです。
世の中の大半の人は、ここで「複利=机上の空論」と感じて、その後の人生で活用する機会がない。
6年前の僕も、完全にそうでした。
📊 グラフの読み方:月1万円・年率5%で運用すると、6年で元本72万円に対し評価額は約84万円。差の約12万円が複利の効果です。最初の1〜2年は「ほぼ元本=直線」だが、年数が経つほど線の開きが大きくなるのが複利の効き方。6年ではまだ序盤で、18年・30年と続けるほど差が加速します。
2. 新NISAのつみたて投資枠で初めて「グラフが右肩上がり」を見た日
2021年、妻の妊娠期間中に「ちゃんと家計のことを考えよう」と決意し、つみたてNISA(旧制度)でインデックスファンドへの積立を月1万円から始めました。
最初の数ヶ月は、含み益も含み損も微々たるもの。「え、これだけ?」と肩透かし。
でも、1年半経ったある日、SBI証券のアプリを開いて目を疑いました。
📌 金額はあくまで僕の例です。あなたが始めるなら、無理のない積立額(家計に合わせて)で大丈夫。大事なのは「線が右肩上がりに開いていく」体感のほうで、金額の大小は後からいくらでも増やせます。
月3万円 × 18ヶ月 = 元本54万円
評価額:約62万円
+8万円の含み益
たった54万円の元本に、8万円も上乗せされている。
銀行預金なら、同じ54万円でも利息は約7円(当時の金利・年0.001%×1.5年で計算。2026年は大手銀行でも0.2〜0.3%まで上がってきました)。
8万円 vs 7円。
これが、教科書で読んだだけだった「複利」の威力でした。

当時、感動して妻に「見て、8万円も増えてる!」と報告したら、「ふーん」で終わったのを今でも覚えてます。妻にも複利の魔力を伝えるのに、6年かかりました。
3. 複利を「数式」じゃなく「感覚」で理解した瞬間
複利の真の凄さは、時間が経てば経つほど加速度的に増える点にあります。
数字で見るとこんな感じ:
| 経過年数 | 元本 月3万円積立(万円) | 評価額 年5%想定(万円) | 含み益(万円) |
|---|---|---|---|
| 1年 | 36 | 約37 | +1 |
| 5年 | 180 | 約204 | +24 |
| 10年 | 360 | 約466 | +106 |
| 20年 | 720 | 約1,233 | +513 |
| 30年 | 1,080 | 約2,496 | +1,416 |
※年5%は想定値。過去実績ベースで将来保証なし。
注目してほしいのは、20年→30年で含み益が3倍になること。
これが「雪だるま式」と呼ばれる所以です。複利の計算や単利との差を数字できっちり確認したい人は 複利の魔法を実数字で図解(月1万×30年で832万円) をどうぞ。
雪を坂の上から転がすと、最初はゆっくり。でも、雪を巻き込みながら大きくなり、後半は爆発的に大きくなる。
僕が含み益8万円を見た瞬間に体感したのは、まさにこの「これから加速していく」予感でした。
その“加速していく予感”が資産1,000万円を超えたとき実際どうなったのかは、複利が爆発する金額はいくら?「1,000万円の壁」を超えた検証 に続編として書きました。
🧮 自分の数字で試すなら:上の表は月3万円・年5%の例ですが、あなたの積立額や年数なら何万円に育つのかも同じ要領で確認できます。当サイトの NISA積立シミュレーター(無料・金融庁の計算式準拠) に毎月の積立額・利回り・年数を入れるだけ。複利込みの将来の到達額がグラフで一目でわかります。
4. 複利を知ると、買い物の判断が変わる
複利を体感すると、面白い副次効果があります。
目の前のお金を「将来の何倍に育つか」で考えるようになるんです。
たとえば、コンビニで300円のスイーツを買うとき:
6年前:「300円か。まあ、いいか」
今:「この300円を新NISAに入れて30年置いたら、約1,300円相当に育つな」
別に毎回我慢するわけじゃない。
でも、「お金には未来がある」という感覚が常に背景にある。
無駄遣いがゼロになるわけじゃない。けど、買い物の前に0.5秒、考える時間が生まれる。これが家計に与える影響は、長期で見ると大きいです。

子どものガチャガチャ300円を買う時も、「これは未来の1,300円か…」と一瞬よぎります。でも子どもの笑顔には変えられないので結局買う。それでいいんです。
5. もう貯金一辺倒には戻れない理由
複利を知ってから、「貯金100%」という選択肢が消えました。
理由は単純で、銀行預金の利率(0.1〜0.3%、最近上昇中)ではインフレに負けるから。
仮に年3%のインフレが続けば、現金100万円は20年後に約55万円相当(参考:インフレを正しく恐れろ)。
一方、年5%で運用できたお金は20年後に約265万円相当。
これは投資にリスクがある一方で、「投資をしない」のもリスクだと知ってしまったから。
もちろん、生活防衛資金(1年分の生活費・約240万円)は現金で保有しています。これは絶対。 (生活防衛資金=病気・失業など“もしも”の時に投資を取り崩さず暮らすための備え。だから投資に回す前に確保します)
でも、それを超える余剰資金は、働かせる選択をするようになりました。
まとめ:複利は「数字」じゃなく「体験」で理解するもの
📝 この記事の要点
- 教科書で習った「複利」は、銀行預金しか知らなかった頃には実感できなかった
- 新NISAのつみたて投資枠を1年半続けた頃、初めて含み益で「お金が働く」を体験
- 複利は時間が経つほど加速度的に効く(雪だるま式)
- 体感すると、目の前のお金を「将来の何倍に育つか」で考えるようになる
- もう貯金100%という選択肢には戻れない(インフレに負けるから)
「複利」を本気で理解するには、少額でいいから自分のお金で体験するのが一番。月1,000円からでも始められる時代です。
「複利を体感しろ」と挑発的なタイトルにしましたが、これは脅しではありません。
少額でいいから、まずは1年続けてみる——それだけで、教科書の中の概念が、自分の人生の道具に変わります。
僕が6年前にもっと早く始めていれば、と今でも思います。この記事が、誰かの「最初の一歩」のきっかけになれば嬉しいです。

連載第2弾でした。次回(5/8)は「暴落で売るな。2024年8月5日が教えた本当の投資」。日経平均史上最大の下落を投資5年目で経験した話を書きます。お楽しみに!
複利を「自分の口座」で体感する第一歩
複利のすごさは、自分のお金で体験すると一気に腹落ちします。運用益が非課税になるNISAで積み立てれば、その効果はさらに大きく。証券会社は普段使うポイント経済圏で選べます。
- 楽天・ドコモ・三井住友…経済圏別におすすめを比較
- 口座開設は最短5分・スマホで完結
- 少額から始めて、複利を自分で体感
- 新NISA制度:金融庁「NISA特設ウェブサイト」
- 資産運用シミュレーション(複利計算):金融庁「資産運用シミュレーション」
- 長期・積立・分散投資の効果:金融庁「2024年からのNISA早わかりガイドブック」(PDF)
- 普通預金金利:全国銀行協会
- 金融教育・資産形成:金融経済教育推進機構(J-FLEC)
※運用利回りは想定値です。将来の運用成果を保証するものではありません。