ジュニアNISAの出口戦略。塩漬けで終わらせない【長男160万・次男80万のリアル運用公開】
📅 この記事は 2026年6月時点の情報をもとにしています(最終更新日に連動)
📖 もくじ▼

どうも、ちちまるです。「ジュニアNISA終わったし関係ない」と思ってる方、待ってください。既存口座は18歳まで運用継続できるのがミソ。今日は我が家の長男160万・次男80万のリアル運用+出口戦略を図解します。
🔤 先に用語を5つだけ(記事を読みやすく) (クリックで展開)
- ジュニアNISA=0〜17歳向けの旧NISA(2023年末で新規受付終了。既存口座は18歳まで運用継続可)
- オルカン=「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称。世界中の株を1パックにまとめた投資信託
- 払出制限=旧ジュニアNISAでは18歳まで原則引き出し不可だった制限。2024年にペナルティ課税は撤廃され非課税で払い出せるように。ただし18歳になる年の前までは「全額売却+口座廃止」のセットのみで、一部・段階売却はできない
- 含み益/含み損=まだ売っていない状態で、評価額が元本より上(含み益)or 下(含み損)になっている分
- 逆ドルコスト平均法=「毎月同じ額ずつ買う」のドルコスト平均法の逆で、時期を分けて少しずつ売る方法。一気売りの暴落リスクを薄めるのが狙い
- ジュニアNISAは2023年末で新規買付終了したが、既存口座は18歳まで非課税で運用継続可(2024年改正でペナルティ課税が撤廃。ただし18歳になる年の前までの払出しは「全額売却+口座廃止」のみ・一部売却は不可。手続きなしで継続管理勘定へ自動移行=放置でOK)
- 我が家は長男160万・次男80万をオルカンで継続運用中。あと14年・16年の時間を味方にできる
- 出口は「全額売却+口座廃止」が一度きり(18歳前は一部・段階売却は不可)。暴落に当たらないよう現金バッファで売却タイミングの自由度を確保するのが鉄則
「終了=塩漬け」ではない。出口戦略を持って運用継続すれば、教育費の強力な原資になります。
💡 NISAって?「収穫物に税金がかからない特別な畑」のような制度で、投資の利益にかかる約20%の税金がまるごと非課税。詳しくは 新NISA超入門ガイド で図解しています。
1. ジュニアNISAの「今」を整理する(2026年5月時点)
📚 専門用語で迷ったら:マネー用語辞典(NISA・iDeCo)でまとめて確認できます(NISA・つみたて/成長投資枠・iDeCo・クレカ積立など)。
「2023年末で終わった」という認識だけが先行しがちですが、実は運用面では生きている制度です。
制度の現状
- 新規買付:2023年12月で終了(もう新規開設・新規購入できない)
- 既存分の運用:原則18歳になるまで非課税で継続可能
- 引き出し制限:2024年からペナルティ課税が撤廃(旧制度は18歳まで原則払出不可)。ただし18歳になる年の前までは「全額売却+口座廃止」のみ・一部売却不可
- 口座管理:親権者が引き続き運用判断
- 非課税期間終了後:継続管理勘定(子が18歳になるまでジュニアNISA分を非課税のまま保管する移行先口座)または課税口座(NISA以外の税金がかかる一般口座)へ自動移管。手続き不要

「もう新規受付終了の絶版アルバム、でも中身は引き続き使える」状態。重要なのはペナルティ課税が無くなったこと。ただし18歳前の払出しは「全額売却+口座廃止」の一度きり(一部売却は不可)なので、"売り方"の計画が要ります。
💡 プチまとめ:新規はもう作れないが、既存口座は18歳まで運用継続OK。2024年改正でペナルティ課税は撤廃。ただし18歳前の払出しは「全額売却+口座廃止」のみ(一部不可)。
2. 我が家のリアル:長男160万・次男80万の運用継続
ここで我が家の実例を公開。エアプじゃない、実際の運用記録です。
- 長男口座(現在5歳):元金 160万円・eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)中心
- 次男口座(現在3歳):元金 80万円・オルカン中心
- 運用開始時期:それぞれ生まれた年から順次積立(〜2023年末)
- 現在の方針:大学入学2〜3年前まで 原則ガチホ(投資用語で「売らずに保有し続ける」の意)
- 段階売却の開始予定:長男 = 2037年頃から(大学入学2040年の3年前から段階的に現金化開始)/次男 = 2039年頃から(大学入学2042年の3年前)。実際の使用開始は大学入学時
18歳までの運用シミュレーション
📊 グラフの読み方:追加投資なし・年率5%想定で、長男160万円は約317万円、次男80万円は約175万円に育つ計算。運用期間が2年違うだけで複利の力は大きく差が出るのが分かります。
長男・次男とも生まれた直後から積立を始めたため、大学入学までに14〜16年の長期運用期間が確保できる。これは新NISAで0歳から月3万円積立を始めるのと同等以上のパワーを持つ「時間の財産」です。
💡 プチまとめ:14〜16年の長期運用で、年率5%なら長男約317万・次男約175万の見込み。複利と時間がジュニアNISAの最大の武器。
3. 出口戦略:3つの選択肢を比較
ここからが本記事の本題。「いつ売るか・どう取り崩すか」が運用成果を決めます。
大前提:18歳になる年までは「全額売却+口座廃止」の一度きり
まず制度の制約を押さえます。2024年でペナルティ課税は無くなりましたが、18歳になる年の前までにジュニアNISAから払い出すときは、口座内の全商品を売却して口座を廃止する「全額・一度きり」。一部だけ・数回に分けての売却(部分売却)はできません(金融庁)。
⚠️ よくある誤解
「2024年で引き出し自由になった=好きな分だけ売れる」は誤り。自由になったのは"課税ペナルティなし"の部分で、18歳前の払出しは全額売却+口座廃止のセット。だから「大学入学に合わせて3年かけて1/3ずつ」という段階売却は、ジュニアNISA口座内ではできません。
だからこその出口の考え方(3つ)
- ①現金バッファで「売る時期を待てる」体制(我が家の主軸):18歳になる年まで非課税で運用継続。出口は全額一度きりなので、大学初年度費用相当(約100〜150万円)を別に現金で用意し、相場が悪ければ売却を後ろ倒し、回復してから一度に全額売却する。
- ②相場が悪くないうちに前倒しで全額確保:使う数年前でも、相場が崩れていないタイミングで全額売却→現金でロック(口座は廃止)。一度きりだからこそ"悪くない時"を選ぶ。
- ③段階的に売りたいなら18歳で課税口座へ移ってから:どうしても時間分散(逆ドルコスト)で売りたいなら、18歳になる年に課税口座へ移管後に。課税口座なら部分売却OK。ただし移管後の値上がり益には約20%課税。

段階売却(逆ドルコスト)は、ジュニアNISA口座のままでは18歳前にできません。だから本命は「現金で待てる体制」を作ること。"分けて売る"をやりたいなら18歳で課税口座へ移してから(参考:ドルコスト平均法とは?)。
我が家の出口プラン(長男のケース)
- 〜2038年ごろ:非課税で運用継続(部分売却はできないので基本ガチホ)。並行して大学初年度費用相当を現金で準備
- 出口の数年前〜18歳の年で、相場が悪くない年:全額売却+口座廃止→現金でロック(一度きり)。暴落中なら現金バッファで凌ぎ、回復を待つ
- 段階的に売りたい場合:18歳になる年に課税口座へ移管→課税口座内で数回に分けて売却(移管後の利益は約20%課税)
ポイントは「売る回数」ではなく「暴落に当たらない自由度」。現金バッファがあれば、悪い相場で全額を売る事態を避けられます。
保険策|生活防衛資金を厚めに貯めて「売らずに済ませる」
C案(段階売却)と並行して、我が家ではもうひとつの備えとして生活防衛資金を厚めに貯めておく方針も検討しています。
- 狙い:もし2037年(取り崩し開始予定年)にちょうど暴落していたら、ジュニアNISAは解約せず、別資金で当面の教育費を賄う
- 方針:通常の生活防衛資金(生活費6ヶ月分)に加え、大学初年度の費用相当額(約100〜150万円)を現金で別枠キープ
- メリット:暴落時に「売却を1〜2年待てる」自由度。評価額の回復を待ってから売れば、含み損のまま確定させずに済む
- デメリット:機会損失(その現金を投資に回していれば相場上昇時に増えていたはずの利益を、現金で持つことで逃すこと)
C案(段階売却)を主軸に、保険策(厚め生活防衛資金)を併用するイメージ。詳しくは 生活防衛資金はいくら必要? 参照。

段階売却(C案)はあくまで「ベース戦略」。ここに生活防衛資金の厚め確保(保険策)を組み合わせると、暴落時に「売らずに待てる」という第3の選択肢が持てる。これが本当の意味でのリスクヘッジです。
💡 プチまとめ:C案(3〜5年の段階売却)を主軸に、保険策(厚め生活防衛資金)を併用。一括売却は暴落で泣く。逆ドルコスト平均法+現金バッファで時間分散。
4. ジュニアNISAの「やってはいけない」3つ
⚠️ NG行動 ベスト3
- 暴落で慌てて全額売却:教育費は18歳まで使わない。途中の含み損で売るのは最悪
- 非課税期間中に課税口座へ「事前に」移管:18歳まで放置でOK。早期移管は非課税のメリットを捨てる
- 現金バッファを用意しないまま出口を迎える:18歳前は全額売却の一度きり。出口の年に暴落が来ても売るしかない状態は危険。大学初年度費用相当の現金を別に持ち「売る時期を待てる」ようにする
2024年8月の暴落時(日経平均が1日で4,451円下げた歴史的下落)、SNSでは「教育費だから売らなきゃ!」と慌てた声が散見されました。でも18年後に使うお金なら、その日の暴落は無関係。事前に売却ルールを決めておくのが冷静でいる秘訣です(参考:暴落で売るな。2024年8月5日が教えた本当の投資)。
5. これから子の教育費を投資で作る家庭の代替案
ジュニアNISAはもう新規開設できません。これから始める家庭の選択肢を整理します。
- 親の新NISA「つみたて投資枠」で教育費分:年360万円の非課税枠を最大活用。我が家もメインこちら
- 児童手当を新NISAに回す:月1〜1.5万円を18年積立で約234万円→運用なら約393万円(年率5%)。詳細:児童手当をNISAで運用したら
- 親の特定口座(課税口座):NISA枠を使い切った場合の追加運用
- 子名義の特定口座:贈与税(個人から個人へ財産を渡すときにかかる税金)の基礎控除(毎年110万円までは非課税)の範囲で資産移転
- 学資保険との併用:元本確保派の安心感(運用期待値は低い・参考:学資保険 vs NISA)
我が家は親の新NISA + 既存ジュニアNISA運用継続の組み合わせで進めています。非課税枠を最大限に使うのが家計効率の鍵です。
なお2027年からはジュニアNISAの後継となる新制度が始まる予定です。詳しくはNISA2027年改正でこどもNISA新設を解説した記事で整理しています。
まとめ:ジュニアNISAは「続ける制度」になった
📝 この記事の要点
- ジュニアNISAは2023年末で新規終了したが、既存口座は18歳まで非課税で運用継続可
- 2024年改正でペナルティ課税が撤廃。ただし18歳前の払出しは「全額売却+口座廃止」のみ・一部売却不可
- 我が家:長男160万・次男80万をオルカンで継続運用。年率5%なら約317万・約175万に
- 出口は「全額一度きり」。暴落回避は現金バッファで、段階売却したいなら18歳で課税口座へ移管後に
- NG行動:暴落売却・早期移管・一括売却
- 新規は無理なので、これからの家庭は親の新NISA+児童手当NISA運用が代替策
結論:ジュニアNISAは「終了した制度」ではなく「続けるべき制度」。出口戦略を持てば、教育費の強力な原資になります。

「ジュニアNISA終わったから関係ない」と思っていた方も、すでに開設済みの家庭は運用継続のチャンス。塩漬けにせず、出口戦略を持って18歳まで育てましょう。
- ジュニアNISA(新規買付終了・運用継続可):金融庁「ジュニアNISAの概要」
- 新NISA制度:金融庁「NISA特設ウェブサイト」
- 長期・積立・分散投資の効果:金融庁「資産形成の基本」
- 運用シミュレーション:金融庁「資産運用シミュレーション」
- 贈与税の基礎控除:国税庁タックスアンサー No.4402
- 金融教育・資産形成:金融経済教育推進機構(J-FLEC)