育休中NISA、月いくら正解?収入67%・50%期間別【FP3級相当パパ】
📅 この記事は 2026年6月時点の情報をもとにしています(最終更新日に連動)
📖 もくじ▼

どうも、ちちまるです。「育休中、新NISAって続けて大丈夫?月いくらが現実的?」という相談を最近よく受けます。今日は収入が67%/50%に落ちる育休期間の現実的な積立額を、我が家の実例(妻の長男育休1年)+数字でシミュレーションします。
- 育休中もNISAは原則続ける。止めるより「最低額に下げて続ける」方が長期で圧倒的に得
- 現実的な積立額は67%期間=月5,000〜10,000円/50%期間=月3,000〜5,000円/復帰後時短=月5,000〜10,000円(期間別の段階圧縮が基本)
- 育児休業給付金は非課税。さらに2025年4月改正で「給付金率合計80%期間」(出生後休業支援給付金)も出現 → 思ったより家計はもつ
結論:「いくら」より「止めない」が最重要。月3,000円でも積立を継続することが、復職後の家計回復スピードを大きく変えます。
📖 この記事の読み方(長めです:全7章・読了 約9分)
- 🏃 急いでいる人(約3分):上のざっくり要約 →「3. 月いくらが正解?3パターンで考える」だけでOK。自分の積立額が決まります
- 🙋 収入がどれだけ減るか不安な人→「1. 育休中の収入はどう変わる?」/実例で見たい人→「4. 我が家の実例」/⚠️ 減額前に「5. 育休中NISAで「やってはいけない」3つのNG」を必読
- 🔍 納得して決めたい人(約9分):1〜6を順に。収入の現実→続ける理由→金額→実例→NG→給付金の活用と積み上がります
📑 読了時間 約12分・全6章:①現実直視→②続ける3理由→③期間別月額シミュレーション→④我が家実例(妻退職含む)→⑤NG行動→⑥W活用+第2子・復帰後時短
👩 育休経験者ママの声(よくいただく相談から)
育休中「投資続けるべき?」は本当に悩む論点。最初の3ヶ月は寝不足で何も考えられないから、妊娠中に金額決めて自動引落だけ設定がラク。後から減額もでき、ゼロにしないことが一番大事です。
1. 育休中の収入はどう変わる?まず現実を直視する
「いくら積み立てるか」を考える前に、育休中の手取りがどう変化するかを把握しておきましょう。
育児休業給付金の基本(2025年4月改正後)
- 育休開始〜180日(半年):休業前賃金の67%
- 181日〜終了まで:休業前賃金の50%
- 2025年4月新設「出生後休業支援給付金」:両親とも14日以上育休取得で、最大28日間 +13%上乗せ → 給付金率合計80%期間あり(我が家のように配偶者が専業主婦・自営業等の場合は本人のみ取得でも対象になる例外あり)
- 給付金は非課税+社会保険料免除で、手取りベースでは給与の約8〜9割に相当(67%期間)
つまり「給与が67%/50%に減る」という単純な話ではなく、税金・社会保険料が引かれない分、手取りは思ったより落ちないのがミソ。
手取りベースのシミュレーション(年収400万円ケース)
📊 グラフの読み方:通常時手取り25万円のケースだと、育休前半は約20万(手取り換算80%相当)、後半は約15万(手取り換算60%相当)に。給付金は非課税+社保免除なので、表面の67%・50%より目減りは小さく感じられます。
※用語整理:本記事の「80%」は(A)出生後休業支援給付金の給付金率合計(67%+13%)と(B)社保免除込みの手取り換算の2種類が出てきます。区別してお読みください。

「育休=収入半減」のイメージが先行しがちですが、非課税+社保免除のマジックで、実際の手取り減は思ったより緩やか。ここを知らずに「投資全停止!」と決断するのは、もったいない判断です。
💡 プチまとめ:育休中の手取りは80%→60%へ段階的に減る。表面の給付率(67%/50%)より落ち込みは小さい。
2. 育休中こそNISAを続けるべき3つの理由
「収入が減るんだから一旦止めればいいじゃん」と思うかもしれません。
でも、私は「最低額でいいから絶対止めるな」と伝えたい。理由は3つ。
理由①:複利の途中下車は痛い
複利は「時間×金額」で増えます。1年止めると、その分だけ将来の雪だるまの大きさが減る。
💡 複利って?「増えた分にも利息がつく」雪だるま方式。詳しくは 複利の魔法を実数字で図解|月1万×30年で832万円 で解説しています。
例:月3万円積立を1年止めた場合のロス(年5%運用想定):
- 失う元本:36万円
- 30年後の機会損失:約156万円(複利込み)
たった1年の中断で、将来100万円超を失う計算。
🧮 自分の数字で試すなら:上の「1年止めると約156万円の機会損失」も、積立額・運用年数を変えれば数字は変わります。当サイトの NISA積立シミュレーター(無料・金融庁の計算式準拠) に毎月の積立額・利回り・年数を入れるだけ。複利込みの将来の到達額がグラフで一目でわかります。
理由②:習慣の喪失がいちばん怖い
これは数字より大事な話。「一度止めた習慣は再開が圧倒的に難しい」。
復職後に「子どもの保育料・服・食費が増えてキツい…NISAは来月から再開しよう」が永遠に続く——よくあるパターンです。
月3,000円でも引き落とし設定を残しておけば、習慣は死なない。これが最大の理由かもしれません。
理由③:暴落時こそ安く買えるチャンス
育休期間は1〜2年と長いため、その間に株価が下落する局面に当たることもあります。
そのとき積立を続けていれば、同じ金額でより多く買える(ドルコスト平均法の恩恵)。
💡 ドルコスト平均法って?「毎月同じ額を積み立てる」だけで自動的に高値で少なく・安値で多く買える仕組み。詳しくは ドルコスト平均法とは? で図解しています。
2024年8月の暴落時、僕は積立を継続して結果的に大きな含み益のタネになりました(参考:暴落で売るな。2024年8月5日が教えた本当の投資)。
💡 プチまとめ:複利・習慣・暴落チャンスの3点で、育休中の中断は長期的に高くつく。
3. 月いくらが正解?3パターンで考える
ここからが本題。家計の状況別に「適正な積立額」を3パターンで示します。
パターンA:夫の収入維持型(妻が育休取得)
前提:夫の収入で生活費が賄える。妻の育休給付金は丸ごと貯蓄or投資に回せる。
| 推奨積立額 | 理由 |
|---|---|
| 月10,000〜30,000円 | 通常時とほぼ同水準を維持できる |
| つみたて投資枠でオルカン or S&P500 | 長期前提なので攻めOK |
これは「投資余力が落ちないラッキーケース」。給付金を生活費に回さず投資に充てれば、むしろ通常時より積立額を増やすことも可能。
パターンB:夫婦どちらかが片働き(収入半減型)
前提:単独収入家庭で配偶者が育休 → 世帯収入は変わらないが、家計管理は厳しめ。
| 推奨積立額 | 理由 |
|---|---|
| 月5,000〜10,000円 | 生活防衛資金を維持しつつ、習慣も守る最低ライン |
| つみたて投資枠でオルカン | 余計なリスクは取らない |
我が家がこのパターン(後述)。「ゼロにしない」が合言葉。
パターンC:夫が育休(夫婦共働き→世帯収入大幅減)
前提:単独収入の家庭で夫本人が育休取得 → 世帯収入が大きく減る。
| 推奨積立額 | 理由 |
|---|---|
| 月3,000〜5,000円 | 「習慣だけは絶対殺さない」最低額 |
| つみたて投資枠でオルカン | 暴落しても寝られる金額に絞る |
新NISAは月100円から積立可能(証券会社による)。「ゼロより1円でも続ける」発想が長期では最強。
💡 プチまとめ:A型は月1〜3万、B型は月5,000〜1万、C型は月3,000〜5,000円。「家計型」と「絶対額」の2軸で決める。
期間別の月額調整シミュレーション(67%→50%→復帰後時短)
育休は「67%期間→50%期間→復帰」で手取りが3段階で変わるのがリアル。同じ家計でも段階別に金額を変えるのが現実解です。
| 期間 | 給付率 | 手取り目安 (通常時25万) | 推奨積立額 | 判断軸 |
|---|---|---|---|---|
| 67%期間(0-6ヶ月) | 67%+社保免除 | 約20万(80%相当) | 月5,000〜10,000円 | 通常の半分目安・暴落耐性持って継続 |
| 50%期間(6-12ヶ月) | 50%+社保免除 | 約15万(60%相当) | 月3,000〜5,000円 | 習慣維持に絞る・最低額継続 |
| 復帰後時短(1-3年) | 時短年収280万想定 | 約18-20万(時短分減) | 月5,000〜10,000円 | 段階回復・保育料月3-7万差し引き |
| 復帰後フルタイム | 通常 | 25万復帰 | 月10,000〜30,000円 | 通常水準へ戻す・第2子計画と連動 |
💡 段階圧縮のコツ:67%期間→50%期間で「半分に減らす」、復帰後時短で「67%期間に戻す」、フルタイムで「通常へ」。金額を変える「タイミング」を事前に決めておくと判断疲れせず続きます。証券会社のスマホアプリで月1回設定変更するだけ。
第2子・第3子計画とのシナリオ
「次の育休もどうしよ」状態の方へ。第2子・第3子計画がある場合のシミュレーション:
| 状況 | 方針 |
|---|---|
| 第1子育休中→第2子妊娠 | 育休給付金期間が連続する場合あり(連続育休)。無理せず月3,000円継続。出産前後3ヶ月は一時停止OK |
| 第1子復帰→1-2年→第2子 | 復帰後フル稼働で月2万まで戻す→第2子育休でまた月5,000円に段階圧縮 |
| 3人目以降 | 家計と相談。「1人目育休=投資続けた家庭は2-3人目も続けやすい」習慣の威力 |
4. 我が家の実例(妻の長男育休1年)
ここで我が家のリアルを公開します。エアプじゃない、実際の判断記録です。
- 夫(僕):年収400万円台・会社員・投資歴3年目
- 妻:年収300万円・会社員 → 出産で育休1年 → 復帰せず退職 → 専業主婦
- 世帯:賃貸・第1子誕生のタイミング
- 当時の生活防衛資金:生活費6ヶ月分は確保済
我が家の判断
- 妻のNISA:当時はまだ未開設 → 育休中は無理に開設せず、復職後にスタート(結果的に退職で見送り)
- 夫(僕)のNISA:月3万円積立を継続(つみたてNISA時代)
- 妻の育休給付金:全額生活費にプール(投資には回さず生活防衛強化)

当時の判断で正解だったのは「夫の積立を1円も止めなかった」こと。あの時の月3万円が、今の家計の柱の一部になっています。逆に「妻のNISAを開設しておけば…」は今でも少し悔やみます。
振り返って思う「やればよかった」
- 妻のNISAも月3,000円でもいいから始めておけばよかった:女性は出産後にキャリアが変わる可能性が高い。育休中こそ「自分名義の資産」を持つ意味が大きい
- 児童手当をNISAに回しておけばよかった:当時は「現金で教育費」だったが、今なら児童手当をNISAで運用を選択する
ふるさと納税の育休中の扱い(超重要)
⚠️ 育休中=ふるさと納税の控除枠ほぼゼロ
- 育児休業給付金は非課税(所得税・住民税かからない)→ 翌年の住民税が大きく減る
- 所得税・住民税がそもそも少ない年はふるさと納税の控除枠もほぼゼロ(寄附しても自己負担になる)
- 復帰後1年目も住民税が前年所得ベースなので枠は通常より少なめ
- 夫(主たる収入者)側のふるさと納税は通常通り可能(自分の所得ベース)→ 妻育休中は夫側で枠を使い切る
シミュレーションサイトで「妻分はゼロ」「夫分はフル」と分けて計算するのがコツ。
育休中の上限がなぜほぼゼロになるか・共働き復帰後にどう変わるかは、育休中・共働き世帯がふるさと納税で損しない上限の考え方でくわしく整理しています。
5. 育休中NISAで「やってはいけない」3つのNG
逆に、育休中だからこそ避けるべき行動も明確にしておきます。
⚠️ NG行動 ベスト3
- 含み損が出てて怖いから全部売却:育休中の感情判断は危険。長期視点を忘れずに
- 給付金で「増額」して無理に投資:給付金は生活と防衛資金優先。投資は余剰でOK
- 「育休だし元本保証商品に変えとこう」:手数料負けする商品が多い。続行か停止の二択で

育休中は判断バイアスがかかりやすい時期。睡眠不足・お金不安・将来不安が重なって、感情で投資判断しがち。「あらかじめ決めておいたルール通りにやる」が鉄則です。
6. 育休給付金 + 児童手当のW活用術
育休中こそ、「もらえるお金」を仕組みでNISAに送り込むのがオススメ。
📊 図の読み方:育休給付金と児童手当を「家計の入口」で5:5(半分NISA・半分現金=確定設定)に振り分ける仕組みを作るだけで、判断不要で積立が続く。家計簿アプリで自動振分設定がオススメ。具体的には児童手当の半額をNISA・半額を現金に。2024年10月改正後の月額は0-2歳=月1.5万円(NISA7,500円+現金7,500円)・3歳-18歳年度末=月1万円(NISA5,000円+現金5,000円)です。
💡 NISAって?「収穫物に税金がかからない特別な畑」のような制度で、投資の利益にかかる約20%の税金がまるごと非課税。詳しくは 新NISA超入門ガイド で図解しています。
まとめ:育休中こそ「ゼロにしない」が最強戦略
📝 この記事の要点
- 育休中の手取りは表面の67%・50%より緩やか(非課税+社保免除のマジック)
- 2025年4月新設「出生後休業支援給付金」で給付金率合計80%期間あり(配偶者が専業主婦・自営業等なら本人のみでも対象)
- NISAを続けるべき3つの理由:複利・習慣・暴落チャンス
- 家計型別の推奨積立額:A型 月1〜3万 / B型 月5,000〜1万 / C型 月3,000〜5,000円
- NG行動は「全売却」「無理な増額」「元本保証への乗換」の3つ
- 育休給付金+児童手当のW仕組み化で判断疲れせず続けられる
結論:「いくら積み立てるか」より「ゼロにしないか」が長期で効く。月3,000円でいい。続けることが最大の戦略です。

育休はキャリアにとっても家計にとっても大きな転機。「収入減=投資ストップ」と短絡せず、最低額でも続ける選択肢を持っておいてください。復職後の家計回復スピードが、まったく変わります。
- 育児休業給付金(67%・50%):厚生労働省「育児休業給付について」
- 出生後休業支援給付金(2025年4月新設):厚生労働省 公式
- 新NISA制度:金融庁「NISA特設ウェブサイト」
- 長期・積立・分散投資の効果:金融庁「資産形成の基本(長期・積立・分散投資)」
- 児童手当:こども家庭庁「児童手当制度」