子育て世帯の税制改正2025-2026|年収の壁160万→178万と控除拡大【ちちまる】

子育て世帯の税制改正2025-2026|年収の壁160万→178万と控除拡大【ちちまる】
📖 もくじ
ちちまる
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どうも、ちちまるです。2025-2026年の税制改正で「年収の壁」が大きく動きました。所得税の壁は103万→160万→(2026年分)178万へ。さらに社会保険の106万円の壁も2026年10月に撤廃される見込みです。子育て世帯に直接効く改正を、我が家(年収430万・専業主婦)への影響も実数で整理します。

📌 ざっくり要約
  1. 所得税の壁は2段階で上昇。2025年分から160万円(基礎控除最大95万+給与所得控除65万)、さらに2026年分からは178万円(年収665万円以下が対象・令和8年度改正の時限措置)へ
  2. 配偶者特別控除の満額対象が150万→160万(2025年分)→169万(2026年分)に拡大。パートで働く配偶者の労働時間調整の上限が緩和。住民税の壁も100万→110万
  3. 特定親族特別控除(19〜22歳)が新設。大学生の子のバイト収入が123万を超えても、150万までは満額の控除を維持。さらに社会保険「106万円の壁」は2026年10月に賃金要件撤廃の見込み

💡 「年収の壁」って?所得税・住民税・社会保険の課税ラインのこと。一定年収を超えると本人や扶養者の税・社会保険負担が増えるため、パート労働者が年収調整する目安として「壁」と呼ばれる。今回の改正で所得税の壁が103万→160万(2025年分)→178万(2026年分)へ大きく後退=パートで働く配偶者は大幅に多く働いても所得税がかからなくなります(※壁ごとに金額・対象が違うので後述)。

160万
→178万
🚨 所得税の壁
本人に所得税が発生し始める年収ライン。基礎控除最大95万+給与所得控除65万=160万(2025年分)
改正前103万 → 160万(2025年分) → 178万(2026年分・年収665万以下)
110万
🏛 住民税の壁
本人に住民税(所得割)が発生し始める年収ライン
改正前100万 → 110万(給与所得控除引き上げで上昇)
169万
💖 配偶者特別控除 満額上限
扶養する側の配偶者特別控除(38万円)が満額もらえる上限
改正前150万 → 160万(2025年分) → 169万(2026年分)
207万
⛔ 配偶者特別控除ゼロ
配偶者特別控除が完全になくなる上限
2025年分201万 → 2026年分 約207万
所得税の壁の推移(103万→160万→178万) 200万 178万 160万 103万 0 〜2024年分 2025年分 2026-27年分 103万 160万 基礎95+給与65 178万 年収665万以下

📊 グラフの読み方:所得税の壁は103万→160万(2025年分)→178万(2026-2027年分)と2段階で上昇。160万は「基礎控除最大95万+給与所得控除65万」が根拠です。178万は年収665万円以下が対象の時限措置(2026・2027年分)。一方社会保険の壁(106万・130万)は別の制度なので、所得税の壁が上がっても社保の扶養判定は別に注意が必要です。

改正①|基礎控除拡大と給与所得控除最低65万で「160万円の壁」へ

2025年(令和7年度)税制改正の核心。基礎控除が引き上げられ、給与収入200万円以下(合計所得132万円以下)の人は基礎控除が最大95万円に。さらに給与所得控除の最低保証額も55万→65万に拡大しました。この結果、所得税がかからない年収ライン(所得税の壁)は103万→160万になりました。

⚠️ 「160万円」の計算根拠に注意

「基礎控除58万+給与所得控除65万=123万」ではありません。123万は配偶者控除の対象になる配偶者の年収上限の数字で、所得税の壁とは別物。所得税が非課税になる160万の壁は、低〜中所得層に適用される基礎控除の最大95万円+給与所得控除65万円=160万円が根拠です(基礎控除は所得に応じて58万〜95万の段階構造)。

📈 所得税の壁の計算(給与収入200万円以下の場合)

改正前

基礎48万 + 給与所得控除最低55万 = 合計103万(所得税の壁)

改正後(2025年分)

基礎控除 最大95万 + 給与所得控除最低65万 = 合計160万(壁が+57万円上昇)

影響

パート労働者・学生バイト・低年収層の所得税が軽減。住民税の壁も100万→110万に

適用

所得税は2025年分から・住民税は2026年6月課税分(令和8年度)から反映

改正②|2026年分からは所得税の壁が「178万円」へ(時限措置)

さらに、2025年12月に決まった令和8年度税制改正で、所得税の壁は2026年分(令和8年)からは178万円に引き上げられました(内訳も変わり基礎控除が最大104万・給与所得控除の最低保障が74万に拡大)。これは年収665万円以下が対象で、2026・2027年分の時限措置です(年収665万円超は段階的に縮小)。この内訳拡大に連動して、配偶者特別控除の満額上限も160万→169万へシフトします。

🧮 所得税の壁・2段階のまとめ
  • 〜2024年分:103万円(基礎48万+給与55万)
  • 2025年分160万円(基礎控除最大95万+給与65万)
  • 2026〜2027年分178万円(基礎控除最大104万+給与所得控除最低74万。年収665万円以下対象・時限措置)

※住民税の壁(所得割)は給与所得控除引き上げで100万→110万。住民税の基礎控除(43万)は据え置きのため、所得税ほど大きくは動きません。

改正③|配偶者特別控除の満額対象 150万→160万(2025年)→169万(2026年)に拡大

パートで働く配偶者の年収が150万円を超えると配偶者特別控除の段階縮小が始まっていたが、2025年分は160万円・2026年分は169万円までは満額(38万円)対象に(給与所得控除の引き上げに連動)。配偶者がもう少し働いても、扶養する側の控除が維持されます。

🧮 改正後の配偶者控除・配偶者特別控除(扶養する側の合計所得900万円以下の場合)
  • 配偶者の年収〜136万(2026年・令和8年度。2025年分は123万):配偶者控除38万満額
  • 配偶者の年収〜169万(2026年・2025年分は160万):配偶者特別控除38万満額
  • 配偶者の年収169〜207万(2026年・2025年分は160〜201万):配偶者特別控除が段階的に縮小
  • 配偶者の年収207万超(2026年・2025年分は201万超):配偶者特別控除ゼロ
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これはパートで働く配偶者がいる家庭にド直撃の改正。年収の壁が緩和されて、働き方の選択肢が広がりました。詳しくは 妻のパート、いくら働くと得?専業主婦(夫)家庭の家計 でも整理しています。どう働くかは本人が選べるよう、情報だけ揃えておくのがおすすめです。

改正④|特定親族特別控除(19〜22歳)新設

もう一つ重要なのが「特定親族特別控除」の新設。大学生年代(19歳以上23歳未満)の子のアルバイト収入が123万を超えても、年収150万までは満額(63万円相当)の控除を維持し、150万超〜188万で段階的に縮小する仕組み。「年収103万を超えた瞬間に親の控除が消える崖」が解消されました。

🎓 特定親族特別控除(新設・2025年分から)

対象

19歳以上23歳未満の親族(大学生年代)

改正前

子の年収103万超で扶養控除(特定扶養63万)が一気に消える「崖」

改正後

子の年収150万までは満額相当を維持・150万超〜188万で段階縮小(崖の解消)

背景

大学生のバイト収入が物価・最低賃金上昇で上がってきた実態への対応

改正⑤|社会保険「106万円の壁」は2026年10月に賃金要件撤廃の見込み

税の壁だけでなく、社会保険の壁も動きます。従業員数の多い企業で社会保険加入の目安だった「106万円の壁」(賃金月8.8万円要件)は、2026年10月に撤廃される見込みです(施行時期は政令で確定。公布から段階施行)。また「130万円の壁」も2026年4月から判定が労働契約ベースに変わります。

⚠️ 社会保険の壁は「手取りが一時的に減る」ことに注意

所得税の壁(160万・178万)を超えても税負担はゆるやかに増えるだけですが、社会保険の壁(106万・130万)を超えると保険料負担が一気に発生し、手取りが一時的に減ります。106万の壁の賃金要件が撤廃されると、より短い労働時間でも社会保険加入の対象になる人が増えるため、「扶養内で働くか・社保に入ってしっかり稼ぐか」の判断がより重要になります。

我が家への影響|年収430万・専業主婦の場合

🏠 ちちまる家への影響試算
  • 基礎控除拡大の効果:夫(給与所得者)の基礎控除が拡大 → 課税所得が減り、所得税・住民税で年1〜2万円程度の軽減(年収430万の所得税率帯の概算)
  • 配特拡大の効果:妻は年収0なので影響なし(配偶者控除は満額継続)
  • 特定親族控除の効果:子はまだ5歳・3歳のため当面なし(十数年後に活用予定)
  • 2026年6月の住民税通知書で、給与所得控除・基礎控除拡大分の軽減を実感する予定

専業主婦家庭の我が家にとっては「年1〜2万円の減税」レベルですが、パートで働く配偶者ありの家庭は年収調整の余地が大幅に広がるため恩恵が大きい改正です。

影響パターン別|誰がどれだけ得するか

✨ パートで働く配偶者(年収120〜178万)がいる家庭

恩恵

所得税の壁160→178万・配特満額も169万(2026年)まで拡大→労働時間を増やしても税の扶養を維持しやすい

注意

税の壁は緩和されても、社会保険の106万・130万の壁は別。社保加入で手取りが減るゾーンに注意

🎓 大学生の子がいる家庭

恩恵

特定親族特別控除新設→子のバイト年収150万までは親の控除を満額維持(150万超〜188万で段階縮小)

注意

子自身の年収が一定を超えると、子に所得税・社会保険料が発生する点は別途確認

👨‍👩‍👧 専業主婦家庭(我が家タイプ)

恩恵

基礎控除拡大→夫の所得税・住民税が年1〜2万円程度軽減

家計効果

小幅だが確実な減税。配偶者の働き方変更は世帯収支を見ながら別途検討

NG行動3つ|改正活用で損しないために

🚫 NG①:所得税の壁(160万・178万)だけ見て社会保険の壁を忘れる

所得税の壁が上がっても、社会保険の106万・130万の壁は別の制度。年収130万を超えて社保の扶養から外れると保険料負担で手取りが一時的に減ります。「所得税がかからない=損しない」ではない点に注意。

🚫 NG②:源泉徴収票・住民税通知書を確認しない

改正の効果は2026年6月以降の住民税通知書で実数値として現れます。確認しないと「いくら減税されたか」が分かりません。詳しくは 住民税通知書2026の見方 参照。

🚫 NG③:壁の数字を1つに覚えて「ここまでOK」と決めつける

壁は所得税(2026年178万)・住民税(110万)・社会保険(106/130万)・配偶者特別控除(2026年は満額169万/消失207万)とそれぞれ別の数字で、年次でも動きます。1つだけ覚えて働くと別の壁を超えてしまうことも。世帯手取りの最適点は家庭ごとに異なるため、シミュレーションで判断を。

まとめ:年収の壁「2段階上昇」を家計設計に組み込む

📝 この記事の要点

  • 所得税の壁は103万→160万(2025年分)→178万(2026-2027年分・年収665万以下)と2段階で上昇
  • 160万の根拠は基礎控除最大95万+給与所得控除65万(123万は配偶者控除の対象上限で別物)
  • 住民税の壁は100万→110万に上昇
  • 配偶者特別控除の満額対象 150→160万(2025年)→169万(2026年)に拡大・配偶者控除満額は2026年で136万
  • 特定親族特別控除新設(19-22歳)→大学生子のバイト150万まで親控除を満額維持
  • 社会保険「106万円の壁」は2026年10月に賃金要件撤廃の見込み・130万の壁は2026年4月から労働契約ベース判定
  • 我が家(専業主婦・年収430万):基礎控除拡大で年1〜2万円減税
  • NG:社保の壁を忘れる/通知書確認なし/壁の数字を1つだけで判断
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「年収の壁」は2025-2026年で大きく動いた、新しい家計設計の起点です。5月の住民税通知書 → 6月から実感 → 9月の保育料切替と影響が続くので、まずは通知書を見るところから始めてみてください。我が家も毎年チェックしています。

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出典・参考データ

※税制改正の細目・適用要件は今後の政省令で確定。最新情報は財務省・国税庁公式をご確認ください。

⚠️ 本記事の立ち位置・注意

本記事は2025-2026年税制改正(令和7・8年度)の制度概要解説であり、個別の節税・労働時間調整のアドバイスではありません。改正の細目・施行時期・適用要件は財務省・国税庁・厚生労働省の公式発表が最終情報源です。

各家庭の所得・家族構成・社会保険状況により最適解は異なります。具体的な相談は税理士・社労士・FP・税務署へご相談ください。